先週末の車内での会話


テレビでアーティストが歌っていた。

友だちが「この人の曲、ずっと聴いてる」と言うので、
私は興味津々で聞いてみた。

 

「どういうところが好き?」

 

すると、友だちの旦那さんが口を挟む。

「まいちゃん、
俺らが玉置浩二をいいと思っても、
他の人にはわからんやろ?

それと一緒や。好きやから好き。それだけやねん。」

 

…そんな悲しい話があるのか。

好きには、確かに ” いいと思える理由 ”があるはずなのに。

 

ならば私は、
あえて掘り下げてみたい。

なぜ、玉置浩二なのか。

 

 

まず、思いつくのが**「吐息」**
それも、ささやきに近い吐息。
はっきりとした語りもいいけど、
この吐息があることで、

優しさや繊細さ、甘さが生まれる気がする。

そこに、「重量感のある声色」
そして、** 「メッセージ性のある骨太の歌詞」**が加わることで、
強さとしなやかさが共存する。

この** 「柔らかさ」と「強さ」の対比がたまらない

そこにさらに「色気」**が重なることで、
艶が生まれる。

 

… …と、色々考えてみたけれど、結局のところ、
玉置浩二にしか出せない歌声に惹かれているんだろうな、と思う。

 

「日本で一番評価されていない天才」と評されることもあるけれど、
聴く人の心には確かに届いている。

 

さて、この話を再び友だちにするとしたらーー


「どやさ?」(私)

「説明されても、だからって好きになるわけじゃないし、
語られてもわからんわ~」(友だち)

… …きっと、こういうオチになるんだろうな(笑)